ジャッカル坂本 打撃記録かっさらう/データ連載

引用元:日刊スポーツ
ジャッカル坂本 打撃記録かっさらう/データ連載

<データで見る19年:(11)巨人編>

プロ野球の快記録や珍記録を振り返る「データで見る19年」を連載します。プロ野球を球団別に12回連載。続いて日本人大リーガーを取り上げます。第11回は巨人。

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巨人坂本勇人内野手が打率3割1分2厘、40本塁打を記録し、遊撃手では86年石毛(西武)98年松井稼(西武)に次いで3人目のMVPに選ばれた。遊撃手で40本塁打以上は85年宇野(中日)の41本以来、34年ぶり2人目。「打率3割・40本塁打」は今季の坂本勇で延べ77人目となったが、85年宇野の打率は2割7分4厘で、遊撃手は初めてだ。第1打席で8本、第2打席で12本放ち、2打席目までに打った本塁打が昨年の6本から20本へ激増。昨年は9本しかなかった前半の1~5回に29本放ち、5回までに打った1発は本塁打王のソト(DeNA)や山川(西武)を上回り両リーグ最多だった。

今季は2番で117試合に先発。本塁打は2番で34本、1番で5本、3番で1本放った。先発2番で30本以上は3人目で、06年リグス(ヤクルト)の37本に次いで多かった。他に、今季同じ打順で30本以上は3番の浅村(楽天)31本、4番の山川(西武)32本、デスパイネ(ソフトバンク)32本、岡本(巨人)30本と、坂本勇を除いてはクリーンアップ。2番に限らず、3、4、5番以外の同一打順で30本以上は珍しく、昨年まで10人、11度。複数回は1番で2度の松井稼だけだった。坂本勇は10年に1番で31本打っており、プロ野球史上初めて、クリーンアップを除く2つの打順で30本塁打をマークした。

坂本勇が遊撃以外を守ったのは08年二塁1試合、13年一塁3試合しかなく、遊撃手で1646試合出場。遊撃手の出場数は石井(広島)の1767試合が最多で、坂本勇は今季の141試合を加えて4位へ浮上。2位には今季阪神でプレーした1761試合の鳥谷がいるが、最近の鳥谷は遊撃で17年0試合、18年2試合、19年14試合。鳥谷次第だが、来季32歳の坂本勇が早くもトップに立ち、「日本一の遊撃手」となるかもしれない。【伊藤友一】

▼巨人は14年以来のリーグ優勝を果たし、球団初の5年連続V逸を免れた。チーム打率が18年4位→19年2位、本塁打は18年3位→19年1位と、攻撃面は良くなったが、チーム防御率は昨年の1位から4位へ下がり、被本塁打はヤクルトの168本に次いで多い150本あった。ソト(DeNA)に13本、バレンティン(ヤクルト)に10本浴びるなど、外国人選手に許した本塁打が昨年の35本からリーグ最多の48本に増え、巨人が外国人選手2人に2桁本塁打されたのはゴメス(中日)13本、ペタジーニ(ヤクルト)11本の99年以来2度目。来季は助っ人対策が課題になる。