<2020に懸ける>故障からの復帰目指すケンブリッジ飛鳥 高橋大輔のトレーナーに師事しトレーニング

引用元:毎日新聞
<2020に懸ける>故障からの復帰目指すケンブリッジ飛鳥 高橋大輔のトレーナーに師事しトレーニング

 故障に悩んで沈みがちだった2019年から一変し、満面の笑みには余裕が感じられた。16年リオデジャネイロ五輪陸上男子400メートルリレー銀メダリストのケンブリッジ飛鳥(26)=ナイキ。「地元で五輪がある大事な年。今年こそはという気持ちが強い。東京五輪で(400メートルリレーの)金メダルを目指していきたい」。13日、東京都内で開かれた、自身がイメージキャラクターを務める久光製薬主催のランニング教室で約30人の子どもらを前に力強く宣言した。

 19年は春先に左太もも裏を故障すると、脚の付け根にも痛みが出た。6月の日本選手権は100メートルの決勝進出選手で最下位の8位。9~10月のドーハ世界選手権は400メートルリレーのメンバーとして選出されたが、予選、決勝とも控えに回り、走れずに終わった。

 「リオ五輪翌年の17年は、自己記録(10秒08)も出て、9秒台が出る感覚があったが、その後は大事なところでけがをして、走りがかみ合わないことが続いた。(世界選手権のリレーで控えになった)悔しさはすごく強く、感情を抑えようとしても抑えられなかった」

 昨年11月からフィギュアスケートの高橋大輔を指導するトレーナーの渡部文緒さんに師事。相次いだ故障の原因を体のバランスが乱れたことだと考え、上半身と下半身の連動や左右の動きの違いを少なくするトレーニングに取り組んでいる。

 「一人でやってきたが、周りに自分の体の状態を見てくれる人が必要だと思った。この冬の一番のテーマはけがをしないこと。歩いていても、バランスが良くなっていると感じる」

 17年の桐生祥秀に続き、昨年はサニブラウン・ハキームと小池祐貴が100メートルで9秒台を出した。山県亮太も10秒00の自己記録を持つ。かつてないほど日本短距離界のレベルは上がっているが、故障から復調できればラストの競り合いに強い本来の走りがよみがえってくると信じている。

 「代表に入ることは非常に大変だが、やりがいがある。日本人のお客さんの多いホームの五輪で走れることが楽しみで仕方ない。今年はけがなく、笑って終わりたい」【小林悠太】