【ONE】澤田龍人「ボカンと僕は似たレスリングスタイル。EVOLVEで得たものと、日本で学んだ空手を融合して相手より上回りたい」=12月6日(金)マレーシア

引用元:ゴング格闘技

2019年12月6日(金)マレーシア・クアラルンプールのアシアタ・アリーナにて開催される「ONE:Mark of Greatness」にて、日本の澤田龍人がボカン・マスンヤネ(南アフリカ)と対戦する。

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2019年2月からシンガポールに拠点を移し、「Evolve MMA」の所属選手としてONEでの2連勝を目指す澤田は、“レスリング・モンスター”マスンヤネを相手にいかに戦うか。同大会はAbemaTV「格闘チャンネル」にて6日19時から生中継される。


──2月に「Evolve MMA」の契約ファイターとなり10カ月、単身シンガポールで練習されているのですよね。どんな場所に住んでいるのですか。

「シンガポール在住のエージェントの方に探してもらったワンルームのマンションに住んで、月曜日から土曜日まで練習して日曜日がオフという生活です。トライアウトに合格したので、ここの家賃はEvolveが負担してくれています。もちろん決められた範囲内の家賃ですけど(笑)。あのトライアウトがあっていまの自分があると思っています」

──1つのジムで各ジャンルの専門コーチがいる現地での練習環境(誰とどのような内容の練習をしているのか)を教えてください。

「全体的に満遍なく練習するのですが、ムエタイだったり、柔術だったりを曜日によって変えて練習しています。コーチ陣も選手も世界トップレベルのメンバーなので、そのコーチや選手と練習することが自分にとってとても糧になっています。アレックス(シウバ)とか、いろいろ面倒を見てくれて、練習や試合のこともアドバイスをくれます」

──そんな生活と練習の環境が変わったことで、澤田選手のファイトスタイルにどのような変化がありましたか。

「日本にいるときと練習環境や内容ががらっと変わったので、そのなかで日本にいるときより集中できています。すごく自分にとっていい経験ですし、いつもボコボコにされているんですけど、そのなかで“取り返してやろう”っていう気持ちが、柔術でもムエタイでもあるので、メンタル面も含め成長できていると思います」

──ONEの公式インタビューでは、「これまで負けた試合は全て、うまく動けなかったことが敗因だと気づいた。だからそこの修正に取り組んできた」と語っていますが、「うまく動けなかった」というのは、どこに原因があったのでしょうか。

「負けた試合は、試合中にメンタル面でもダメだと思って気持ちが折れてしまったりしていたので、特にメンタル面が変わったかなと思います。日本にいるときは実家だったので、こっちで単身自炊し、食材なども身体を考えて自分で選んで、英語も週に2回、Evolveで英語が苦手なブラジルや韓国やインドの選手と一緒に英会話教室にも行って、先生が英語しか喋らないので翻訳機を使って授業を受けて、まだ英語は分からないですけど聞き取るようにしていて──全然、自己満足なんですけど(苦笑)。自分としてはできるようなってきて──何よりここで練習をし、技術を習得することでメンタルも強くなっています」

──2019年8月には、MMA5勝3敗、ONEでは1勝1敗だったインドネシアのアジズ・カリムと対戦し、1R1分09秒、リアネイキドチョークで一本勝ちしました。右手の小手投げをカリムに耐えられると首投げに変化しテイクダウンを奪いました。そこからマウント&パウンド、RNCと流れるような動きのなかで勝利。前戦で、Evoleでの練習の成果はどのように出ていたでしょうか。

「練習していた通りに動けました。考えていた展開ができてよかったです。流れのなかで一本を取る練習、相手の動きに合わせてうまくチョークがはまりました。実家のみんなも泣いて喜んでくれていたみたいでよかったです」

──前回のカリムと比べると、2019年12月6日(金)の「ONE:Mark of Greatness」で対戦するボカン・マスンヤネは格上の相手です。レスリングで高い実績を持ち、MMAでもアマチュア6戦無敗、プロでもPANCRASEなどで驚異的な身体能力を発揮するなど6戦無敗の戦績を誇ります。そんなマスンヤネの試合を見て、強みと弱みをどんなところに感じていますか。

「ボカン・マスンヤネの映像は見ました。レスリングがすごく強いし、身体能力が高い。タイプ的に僕と似ていると思うんです。レスリングから総合に転向して。僕とスタイルが似ているので、僕がやられて嫌なことが相手も嫌だと思うので、そこをうまく突きたいと思います」

──レスリングを得意とする澤田選手よりレスリング力があるかもしれず、フィジカルも強いマスンヤネ選手に対し、MMAのキャリアで勝る澤田選手は正面衝突をせずにいかに勝機を見出しますか。

「地力勝負になったときの苦手な部分も練習してきているので、そこを見せられたらいいなと思います。一本、KOを取るのはなかなか難しい選手だと思うのですが、映像を見る限りマスンヤネは1R目がすごくアグレッシブで、2R目、3R目はペースダウンする選手なので、2R目、3R目で自分が上回れればいいかなと思っています」

──澤田選手はレスリングと同時に空手・ライコンドーを習得してきました。Evolveでの柔術&ムエタイ練習は、AACCで学んできたこととどのように融合されているのでしょうか。また、その空手がマスンヤネ戦でどのように生きると考えていますか。

「こっちにきて、なかなか空手の練習ができていないのですが、もともとのベースがレスリングに加えて空手なので、打撃の威力とかタイミングを空手でやってきたので、空手の構えを、ムエタイの構えのなかでも突きの威力とかタイミングをうまくいまのスタイルにハメるようにしています。そこの部分で相手より上に行ければいいなと考えています」

──2013年6月のプロデビュー戦から6年半のキャリアで、ONE2戦目の大事な試合に臨みます。メインカード入りしたこの試合を、澤田選手は今後のキャリアのなかでどのように位置づけていますか。

「1戦目は、初めてあんなデカい会場で試合をして大きな花道で入場して、すごく緊張して試合も硬かったんですけど、いい勝ち方ができたので、次の試合もいい勝ち方をすれば、来年にトップ選手との対戦やタイトルマッチができるようになると思うので、今回の勝利が大事だと考えています」

──ONEストロー級(※56.7kg)では、日本人選手も凌ぎを削っています。

「そうですね。猿田(洋祐)選手とか(内藤)のび太選手には、修斗時代に負けているので、いつかリヴェンジしたいという気持ちもありますけど、まだ僕はONEのなかでは下の選手だと思っているので、まずは1試合1試合を勝っていくことでトップ選手に挑戦できるようにやっていきます。もちろん格闘技をやっているからにはトップを目指して、来年、そこの位置に行けるように頑張ります」

──日本のファンに、メッセージをお願いします。

「ONEはアジアのトップの団体だと感じていますし、そこで戦うことを誇りに思っています。12月6日の金曜日の夜の試合は、日本代表としてしっかり勝って、今年1年を締めて、もっとトップに行きたいと思いますので、応援、よろしくお願いします!」